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夏が近づくと、Tシャツやポロシャツでは物足りない。そんな時に活躍するのが、涼しくて上品に見える「リネンシャツ」です。でも、リネンって本当に汗染みに強いの? そんな疑問を持ったことはありませんか?
この記事では、リネンシャツの汗への強さや弱点、上手な選び方、快適に着こなすコツから、汗染みを防ぐための具体的な対策まで、初心者にも分かりやすく徹底解説しています。
「汗を気にせずにリネンシャツを楽しみたい!」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
リネンシャツは汗染みに強い?素材の特徴を解説

ポイント
・リネンの特徴:通気性・吸水性・速乾性
・なぜ「汗に強い」と言われるのか
・なぜか汗染みが気になる?その原因とは
・綿やポリエステルとの違い
・「汗が目立つ」と感じるケースと条件
リネンの特徴:通気性・吸水性・速乾性
リネンは「亜麻(あま)」という植物の茎から取れる天然素材で、昔から夏の衣料として親しまれてきました。リネンの最大の特徴は、通気性・吸水性・速乾性のバランスが非常に優れていることです。空気をよく通すため、熱がこもりにくく、汗をかいても蒸れにくいのが魅力です。また、繊維自体が中空構造になっているため、水分をすばやく吸収し、乾きも早いという特徴があります。
たとえば、綿(コットン)と比較すると、リネンは約4倍の吸水性があると言われており、汗をすばやく吸い取って放出してくれます。そのため、「汗をかいてもすぐ乾くから目立たない」とされ、汗染みに強い素材として評価されているのです。特に日本の蒸し暑い夏には、この速乾性がとてもありがたいですね。
さらに、抗菌・防臭効果も自然と備わっているため、汗のにおいを抑える効果も期待できます。ただし、リネンの「目が粗い織り方」や「染色方法」によっては、一時的に汗の色が目立ってしまうケースもあるため、完全に「無敵」というわけではありません。この点については、次の小項目で詳しく解説します。
なぜ「汗に強い」と言われるのか
リネンが「汗に強い」と言われる理由は、その高い吸水性と速乾性にあります。これは汗を素早く吸収し、すぐに蒸発させてくれるという性質です。汗染みというのは、基本的に「汗が生地に残っている状態」を指します。たとえば綿素材の場合、一度吸った水分がなかなか乾かないため、シミとして目立ちやすいのです。
それに対してリネンは、汗をかいても生地がすぐに乾くため、汗染みが残りにくくなります。さらに、通気性が高いため、そもそも体温の上昇を抑えて汗をかきにくくする効果も期待できます。このように、リネンの特徴は「汗を目立たせない」ことに加え、「汗をかきにくい環境をつくる」という意味でも優れているのです。
特に、風通しの良いデザインやゆったりしたサイズ感のリネンシャツを選べば、よりその効果を感じやすくなります。ただし、汗を多くかく場面や真夏の屋外などでは、一時的に汗の濡れが見えることもあるため、完全に油断せず対策をとることが重要です。
なぜか汗染みが気になる?その原因とは
「リネンシャツは汗に強いって聞いたのに、なんで汗染みができるの?」という声も少なくありません。これは主に色・厚み・織り方・インナーの有無など、複数の要因が関係しています。
まず、薄い色のリネンシャツ(特に白やベージュ)は、汗を吸っても乾くまでの間に一時的に「濃く」見えることがあります。これがいわゆる「汗染みが目立つ」という印象につながります。また、リネンの中には、織りが粗くて生地が薄いものもあり、この場合は肌との密着が強くなって、汗がダイレクトに染み込んでしまうことがあります。
さらに注意したいのがインナーを着ていない場合です。リネンは透けやすい素材でもあるので、インナーを着ないと汗を吸収する層がなく、すぐにシャツに汗が広がってしまいます。見た目の爽やかさを重視しても、機能性を補う工夫を忘れずにしたいですね。
綿やポリエステルとの違い
綿(コットン)は柔らかく肌触りが良い素材で、普段着に多く使われていますが、吸水性はあるものの乾きにくいという欠点があります。これが汗染みの大きな原因となります。特にグレーやネイビーなどの色は汗染みが非常に目立ちます。
一方でポリエステルは速乾性に優れており、汗をかいても乾きやすいですが、吸水性が低いため汗を閉じ込めてしまうことがあり、蒸れやすいというデメリットがあります。スポーツウェアには良いですが、日常着では不快に感じることも。
リネンはこの両者の良いとこ取りのような存在で、汗を吸って素早く外に放出するという理想的なバランスを持っています。もちろん、混紡素材との組み合わせでさらに快適性が増す場合もあるので、次項ではその選び方について詳しくご紹介していきます。
「汗が目立つ」と感じるケースと条件
リネン素材であっても、以下のような条件が重なると、汗染みが目立つケースがあります:
- 色が薄すぎて水分の濃淡が透けやすい
- 生地が薄く、インナーなしで着用している
- 暑さで大量に汗をかいている(例えば満員電車)
- 体にぴったりしたサイズで風通しが悪い
- 肌着に吸汗性がない(ナイロンなど)
このように、素材そのものは汗に強くても、着こなし方や環境次第で目立ってしまうこともあるのです。これを防ぐには、素材の特性を理解したうえで、色やインナー、サイズ感の工夫をするのがポイントです。
汗染みを感じさせないリネンシャツの選び方

ポイント
・汗を目立たせにくい色とは?
・リネン100% vs 混紡:どちらが快適?
・シルエットや厚みで変わる着心地
・見た目で差がつく織り方や質感
・ユニクロ・無印・ZARAなど人気ブランドの実力比較
汗を目立たせにくい色とは?
リネンシャツを選ぶとき、まず注目したいのが「色」です。汗をかいたときに目立ちやすい色と、目立ちにくい色がはっきり分かれます。一般的にグレーやネイビー、カーキなどの濃くて中間色系の色は汗染みが浮かび上がりやすい傾向があります。逆に、白や黒、淡いパステルカラー(ライトブルーやミントグリーンなど)は汗染みが目立ちにくいとされています。
ただし、白は透けやすくインナー選びに注意が必要です。おすすめは「オフホワイト」や「生成り(きなり)」のような少し黄味がかった自然な色合い。透けにくく、ナチュラルな印象でリネンの風合いにもマッチします。
また、染色技術にも差があります。顔料染めよりも反応染めの方が汗に強いと言われており、色落ちやシミの発生を防げることがあります。タグや説明書きをよく見て、「染色方法」にも注目すると失敗が減ります。
夏場の汗対策を考えるなら、なるべく薄くて淡い色味+透けにくい厚みのリネンシャツを選ぶのが安心です。
リネン100% vs 混紡:どちらが快適?
リネンシャツには「リネン100%」と「コットン混」や「ポリエステル混」のものがありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。
リネン100%は通気性と吸水性に優れており、清涼感も抜群。ただし、シワになりやすく、肌触りが少しゴワつくことがあります。見た目もナチュラルで独特の風合いがありますが、人によっては「着心地が気になる」と感じるかもしれません。
一方、コットンやレーヨンなどを混紡したタイプは柔らかく肌当たりが良くなる傾向があります。吸水性や通気性は少し落ちますが、全体的に扱いやすくなるのが特徴です。さらに、ポリエステルを少し混ぜたタイプは、シワになりにくく、形状をキープしやすいので通勤着にも向いています。
汗染み対策としては、リネン100%が最も自然に汗を処理してくれる素材ですが、「快適性」や「扱いやすさ」まで含めて考えると、混紡素材も非常におすすめです。
シルエットや厚みで変わる着心地
リネンシャツは「通気性がある」とはいえ、体にぴったりと密着していると空気が通りにくく、汗がこもってしまいます。そこで大切なのがシルエットの選び方です。
汗をかきやすい人は、ゆったりとしたオーバーサイズやボックスシルエットを選ぶのがベスト。風の通り道を確保することで、汗がこもらず、自然な速乾作用を活かせます。また、アームホール(袖まわり)に余裕があると、脇の汗染みも目立ちにくくなります。
さらに注目したいのが生地の厚み。極端に薄いリネンは透けやすく、汗の濡れが視覚的に強調されてしまいます。中厚手のリネンシャツを選ぶことで、透け感を抑えながら通気性もキープできるので、バランスが取りやすくなります。
デザインやトレンドだけでなく、汗をかいた後の状態までイメージして選ぶことが大切です。
見た目で差がつく織り方や質感
リネンと一口に言っても、織り方や質感によって印象も機能性も大きく異なります。たとえば「平織りリネン」は最も一般的で、さらっとした風合いが特徴ですが、やや透けやすい傾向があります。
それに対して、「ワッフル織り」や「スラブ織り」は、凹凸があるため肌に張り付かず、汗をかいても不快感が少ないという利点があります。また、しわになりにくく、ラフな見た目がカジュアルにもきちんと感にもマッチするため、オフィスカジュアルにも◎です。
また、「洗いざらし加工(ワッシャー加工)」が施されたリネンは、しわを活かしたデザインでアイロン要らず。日常使いにぴったりです。
見た目のおしゃれさだけでなく、着たときの快適さやケアのしやすさまで考慮すると、リネンシャツ選びがぐっと楽しくなりますよ。
ユニクロ・無印・ZARAなど人気ブランドの実力比較
最近では、手頃な価格で質の高いリネンシャツが揃うブランドも増えてきました。以下のようなブランドでは、機能性とデザインのバランスが良く、汗染み対策としてもおすすめです。
ブランド | 特徴 | 価格帯 | 汗染み対策ポイント |
---|---|---|---|
ユニクロ | 麻100%、色展開豊富 | 3,000円前後 | 白や濃色で汗染みが目立ちにくい |
無印良品 | オーガニックリネン使用 | 4,000円前後 | ゆったり設計で通気性良好 |
ZARA | デザイン性重視、混紡多め | 5,000〜7,000円 | トレンド重視+やや薄手 |
GU | 若者向け、価格重視 | 2,000円前後 | 混紡で柔らかく快適だが透けやすいことも |
ネストローブ | 高品質リネン専門 | 15,000円〜 | 厚手で長持ち、汗に強い素材選びが可能 |
ブランドによって、素材の純度、色、デザイン、厚みが大きく異なるため、試着して比較するのが理想的です。口コミやレビューも参考にして、自分の汗のかき方やライフスタイルに合う1着を選びましょう。
汗をかいても快適!リネンシャツを活かす工夫

ポイント
・吸汗インナーでさらに快適に
・汗取りパッドの使いどころ
・洗濯と乾燥でリネンの機能を最大化
・制汗剤やデオドラントの選び方
・日常でできる暑さ・湿気対策の習慣
吸汗インナーでさらに快適に
リネンシャツは通気性が高い一方で、生地が薄いため汗をかいたときに「濡れ」が視覚的に目立つことがあります。そこで活躍するのが吸汗速乾タイプのインナーです。肌に直接汗が触れる前に吸い取ってくれるため、シャツへの汗染みを大幅に減らすことができます。
おすすめは、白やベージュのシームレスなVネックタイプ。襟元や袖から見えにくく、リネンシャツのナチュラル感を損なわずに着用できます。また、ユニクロの「エアリズム」や無印の「汗取りパッド付きインナー」などは、速乾性・通気性ともに優秀です。
重要なのは「薄くて透けにくい」こと。コットン100%のインナーだと汗を吸っても乾きにくいため、逆に不快感が増すことがあります。ポリエステルやレーヨンの混紡素材で速乾性を重視したものを選びましょう。
見えない部分にこそ気を配ることで、汗のストレスを大きく減らすことができ、リネンシャツを快適に楽しめます。
汗取りパッドの使いどころ
「今日はたくさん汗をかきそう」「移動が多い日だから心配」というときは、汗取りパッドの使用がおすすめです。とくに脇汗が気になる方には、シャツの内側やインナーに貼り付けるタイプのパッドが効果的です。
市販の汗取りパッドには、次の2種類があります:
- 使い捨てタイプ:薄くて目立たず衛生的。外出時に便利
- 洗って繰り返し使えるタイプ:エコでコスパが高いが厚みが出やすい
貼り付けるタイプは、脇部分にピタッと密着するので、汗がシャツに移るのを防ぎます。リネンは透けやすいため、パッドの色や厚みには注意。白やベージュで薄手のものを選ぶのがポイントです。
また、最近では「汗取り機能付きのインナー」も登場しており、脇に吸水層が内蔵されたものもあります。これならパッドのズレやチラ見えの心配がなく、より自然な着心地をキープできます。
洗濯と乾燥でリネンの機能を最大化
リネンシャツの吸汗性や速乾性を最大限に活かすためには、正しい洗濯と乾燥方法がとても大切です。
まず洗濯ですが、リネンは丈夫な素材ですが繊細でもあります。以下のポイントを押さえましょう:
- ネットに入れて洗濯機で弱水流洗い
- 中性洗剤を使用し、漂白剤は避ける
- 脱水は短め(30秒〜1分)でシワを防ぐ
乾燥は、陰干しがおすすめです。直射日光は色あせの原因になるため、風通しのよい日陰に吊るして干すことで、リネン特有の風合いも守れます。
また、洗濯後に軽くアイロンをかけることで、生地が引き締まり、吸水性や通気性も整います。「洗いざらし」スタイルを楽しむなら、手でパンパンと伸ばして干すだけでも十分です。
清潔な状態を保つことで、リネンの通気性と吸水性が維持され、結果的に汗染み防止効果も長続きします。
制汗剤やデオドラントの選び方
リネンシャツに汗染みを作らないためには、肌からの発汗そのものを抑える工夫も有効です。ここで大事なのが制汗剤やデオドラント製品の使い方です。
汗染み対策としては、以下の製品が有効です
- 制汗スプレー:全身に使えるが持続時間が短め
- ロールオンタイプ:脇などピンポイントに効果が持続
- クリームタイプ:高密着で長時間効果が続く
- 医薬部外品の制汗剤:汗腺に働きかけて根本から抑える
選ぶ際は「汗染み防止」と書かれた商品や「無香料」タイプがおすすめ。香料が衣類に移ると変色や臭いの原因になることがあります。
ただし、制汗剤を過度に使うと肌荒れの原因にもなるため、夜にクリームタイプを塗って、朝にスプレーで仕上げるといった工夫も効果的です。汗の量を減らすことで、リネンの持つ快適性をより活かすことができます。
日常でできる暑さ・湿気対策の習慣
汗をコントロールするには、日頃のライフスタイルの見直しも重要です。暑さ・湿気対策を意識するだけで、リネンシャツの快適性がさらに高まります。
以下のような習慣を取り入れるのがおすすめです:
- 水分をこまめに摂って体温調整を助ける
- 朝にぬるめのシャワーを浴びて汗腺を整える
- 日傘や帽子を活用して直射日光を避ける
- 通勤時はクールタオルや携帯扇風機を使用
- カフェインや辛い物は汗の原因になるので控えめに
また、職場や外出先でエアコンの効いた場所に避難するのもひとつの手段です。リネンは風通しが良いため、風があたるだけでも十分に涼しく感じられます。
日常の小さな工夫が積み重なることで、汗染みのリスクを減らしつつリネンシャツをもっと快適に着こなすことができます。
汗染みができてしまったら?リネンの正しいお手入れ方法

ポイント
・汗染みの原因と落とし方
・酸素系漂白剤は使える?使えない?
・手洗いか洗濯機かの見極めポイント
・洗濯頻度と保管のコツ
・長持ちさせるためのリネンケア習慣
汗染みの原因と落とし方
リネンは汗に強い素材とされますが、それでも汗染みができることはあります。特に夏の暑い日、通勤や外出などで大量の汗をかいた場合、リネンに含まれるたんぱく質や塩分、皮脂などが酸化して黄ばみや黒ずみの原因になることがあります。
汗染みは時間が経つと落としにくくなるため、早めの対処が何より大切です。以下の手順でケアをしましょう:
- 汗染み部分を水で濡らす(ぬるま湯がおすすめ)
- 中性洗剤や台所用洗剤をつけて軽く揉み洗い
- 10分ほど置いてから、優しく洗い流す
- 通常の洗濯コースで全体を洗う
特に脇や背中など汗が集中しやすい部分は、日常的に予洗いすることで、黄ばみや臭いを予防できます。また、リネンは繊維が傷みやすい素材なので、ゴシゴシこすらず、やさしくもみ洗いするのがポイントです。
酸素系漂白剤は使える?使えない?
汗染みがすでに黄ばんでしまった場合は、通常の洗剤だけでは落ちにくいことがあります。そんなときに活躍するのが酸素系漂白剤です。これは塩素系とは異なり、色柄ものにも使える比較的安全な漂白剤で、リネン素材にも使えることが多いです。
ただし、以下の点に注意してください:
- 漂白剤使用可の表示があるかタグを確認
- 使用前に目立たない部分で色落ちテストを行う
- 40℃前後のぬるま湯でつけ置きすると効果的
酸素系漂白剤は、汗に含まれるたんぱく質汚れを分解する作用があるため、頑固な黄ばみにも対応できます。使い方としては、ぬるま湯に漂白剤を溶かして30分ほどつけ置き→通常通り洗濯するという流れが一般的です。
それでも不安な場合は、「衣類用漂白剤(リネン対応)」と記載された商品を選ぶと安心です。衣類の寿命を縮めないためにも、正しく、安全に使うことが重要です。
手洗いか洗濯機かの見極めポイント
「このリネンシャツ、洗濯機で洗って大丈夫?」と迷うことはありませんか?リネンは基本的に丈夫な素材ですが、製品によっては繊細な仕立てや薄手の生地が使われているため、洗濯方法の見極めが大切です。
判断ポイントは以下の通りです:
状況 | おすすめの洗濯方法 |
---|---|
薄手で高級な風合いのリネン | 手洗いが安心 |
洗濯タグに「手洗い推奨」あり | 手洗い必須 |
中厚手で日常着用タイプ | ネットに入れて洗濯機OK |
シワ加工・染色が特殊なもの | 手洗いまたは専門クリーニング |
手洗いの場合は、中性洗剤を使って優しく押し洗いし、水でしっかりすすぐことがポイントです。すすぎ残しがあると黄ばみの原因になりますので注意してください。
洗濯機を使う場合は、ネットに入れて「おしゃれ着コース」や「弱水流」で短時間に留めることで、繊維の痛みを防げます。特にお気に入りのリネンシャツは、慎重なケアを心がけたいですね。
洗濯頻度と保管のコツ
リネンシャツは1回着たらすぐに洗う方がいいのか?それとも数回に1回でいいのか?この疑問は多くの人が持っています。結論から言うと、リネンはこまめに洗うほうが素材の性質を活かしやすいです。
リネンは汗や皮脂を吸収しやすいので、着用1回ごとの洗濯が理想的です。とはいえ、外出していない日やエアコンの効いた室内にいた日など、汗をほとんどかかなかった場合は、陰干しでリフレッシュするだけでもOKです。
保管する際は以下を心がけましょう:
- 風通しのよい場所でハンガー保管
- 折りたたむ場合は防虫剤と一緒に保管
- シーズンオフは洗ってから収納する
湿気がこもる場所にしまうとカビや黄ばみの原因になるため、乾燥剤や除湿シートと一緒に保管するのもおすすめです。
長持ちさせるためのリネンケア習慣
リネンシャツを長く愛用するには、日々のケアの積み重ねが大切です。以下のような習慣を取り入れてみましょう:
- 着用後はすぐに風通しの良い場所で乾燥
- 軽いシワはスチームアイロンで整える
- ファブリックミストで消臭&抗菌
- 洗濯時に柔軟剤を使わない(吸水性が低下するため)
- 着用頻度を分散させてローテーション使用
また、天然素材であるリネンは経年変化も楽しめる素材です。着れば着るほど肌になじみ、柔らかくなる風合いはまさに「育てる服」。ただし、頻繁に強い日差しにさらすと退色や劣化の原因になるため、保管や干し方にもひと工夫を加えることで、お気に入りの1着を長持ちさせることができます。
リネンシャツをもっと快適に楽しむには?

ポイント
・おしゃれと機能性を両立させたコーディネート例
・クールビズやカジュアル通勤での着こなし術
・汗染みに見せない視覚効果のある着こなしテク
・「洗いざらし」を活かすナチュラルスタイル
・真夏を快適に過ごすライフスタイルの工夫
・この記事のまとめ
おしゃれと機能性を両立させたコーディネート例
リネンシャツは、シンプルなデザインが多く、どんなスタイルにも合わせやすいのが魅力です。ここでは、汗染み対策とおしゃれを両立したコーディネートをご紹介します。
たとえば、白や生成りのリネンシャツ+ベージュ系パンツのナチュラルカラーコーデは、汗が目立ちにくく、清涼感も抜群。インナーにベージュのエアリズムを入れることで、透け感を防ぎつつ快適に過ごせます。
通勤やきちんと感が必要な場面では、ネイビーやチャコールのリネンシャツ+スラックスの組み合わせが◎。ただし、濃色は汗染みが目立ちやすいため、必ずインナーや汗取りパッドを併用しましょう。
また、開襟シャツ+ハーフパンツ+ローファーといった夏らしいスタイルもおすすめ。リネンの軽やかさが抜け感を生み出し、汗染みも最小限に抑えられます。「見せインナー」や「巻き物(ストール)」で汗染みを視覚的にカバーするテクニックも便利ですよ。
クールビズやカジュアル通勤での着こなし術
リネンシャツはビジネスシーンにもマッチする素材として注目されています。特に夏のクールビズ期間には、快適さときちんと感のバランスが求められます。
おすすめなのが、スタンドカラーやバンドカラーのリネンシャツ。襟付きでフォーマルさを保ちながらも、軽やかで涼しげな印象に仕上がります。ボタンを上まで留めればフォーマル感が出て、少し開ければリラックスした印象に。
色は、ホワイト・ブルー・ライトグレーなど爽やか系がおすすめ。パンツはスラックスやテーパードパンツでスマートにまとめれば、十分ビジネススタイルとして通用します。
インナーは必ず着用し、ベージュ系で透けないものを選ぶのが基本。バッグに替えのシャツや汗拭きシートを忍ばせておくと、急な汗染みにも対応できます。
汗染みに見せない視覚効果のある着こなしテク
汗染みを完全に防ぐことは難しくても、「目立たせない」テクニックを使えば印象を大きく変えることができます。
1つ目は「色のコントラストを作らない」こと。たとえば、白いリネンシャツに黒いインナーを合わせると、透け感が強調されてしまいます。肌に近いベージュやライトグレーで色をなじませることで、汗染みや透けが目立ちにくくなります。
2つ目は「重ね着や小物をうまく活用する」こと。ベストや薄手のカーディガンを肩掛けするだけで、汗染みのある部分を自然にカバーできます。さらに、汗が気になる部分にストールやバッグを持つといった視線誘導も効果的です。
また、洗いざらし加工やワッフル素材のリネンシャツを選ぶと、生地の表情があるため汗の濃淡が目立ちにくくなります。視覚的な工夫で、汗に悩まされない快適な夏を演出しましょう。
「洗いざらし」を活かすナチュラルスタイル
リネンの魅力のひとつが、アイロンをかけなくてもサマになる「洗いざらし」の自然なシワ感です。これは見た目の味わいだけでなく、汗染みを目立ちにくくする効果もあるというメリットがあります。
シワがあることで生地の表面に凹凸ができ、汗の濡れが広がっても直線的に目立ちにくくなります。つまり、あえて「きちんとしすぎない着こなし」が機能性にもつながるのです。
「洗いざらしリネン」は、ボトムスにデニムやチノパン、スニーカーを合わせるとカジュアルにまとまり、休日コーデにぴったり。シャツの裾をインせず、ふんわり着ることで風が通り、涼しくておしゃれな印象になります。
ナチュラルなスタイルは、ライフスタイルや価値観ともリンクするファッション。リネンの風合いを楽しみながら、ストレスフリーなおしゃれを楽しんでください。
真夏を快適に過ごすライフスタイルの工夫
リネンシャツを活かすには、服だけでなく日常の過ごし方そのものも工夫することが大切です。真夏の汗を最小限に抑えるために、以下のような生活習慣を取り入れてみましょう。
- 朝に冷たいシャワーを浴びて体温を下げる
- 外出前に脇や首に保冷剤を当てる(ヒートブロック効果)
- お風呂上がりにボディパウダーで汗を吸収
- 保冷機能付きバッグやネッククーラーを活用
- 移動時は地下道や日陰を選ぶなどルートを工夫
また、通勤や外出中は「汗をかく前に対策する」意識が重要です。大量の汗をかいてからではなく、事前に制汗剤を塗ったり、風通しのいいシャツを着ることで汗染みが目立つのを防げます。
このように、リネンの特性を活かす生活習慣を取り入れることで、快適で気持ちのいい夏を過ごすことができるのです。
「汗染み知らず!リネンシャツを快適に着こなすコツを解説!」のまとめ
リネンシャツは、汗をかく夏にこそ活躍する素材です。通気性・吸水性・速乾性に優れているため、蒸れにくく、汗をかいても快適さが続くのが最大の魅力です。
とはいえ、「リネンだから大丈夫」と油断していると、思わぬ汗染みに悩まされることもあります。そこで大切なのは、素材の特徴を正しく理解し、色やシルエットの選び方・インナーや汗取りパッドの工夫・洗濯やお手入れの仕方まで、トータルで対策することです。
また、見た目だけでなくライフスタイルそのものを見直すことで、汗染みに悩まない快適な夏が実現します。リネンは扱いが難しいと思われがちですが、コツをつかめばとても頼れる素材です。
ぜひこの記事を参考にして、おしゃれで爽やか、かつ汗にも強いリネンシャツのある暮らしを楽しんでくださいね。